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2007年7月 6日

10代のネット利用者、3割が嫌がらせを経験

こんにちは、苅部です。
毎度ニュースからの導入ですが、今回もニュースからの話題です。

日経新聞にて表題のニュースを見ました。
記事によると、


米国の10代のネット利用者の3割がオンライン上で何らかの嫌がらせを経験していることが、
米民間調査団体ピュー・インターネット・アンド・ライフ・プロジェクトの調査で分かった。

オンライン上の嫌がらせで多く見られるのは、
(1)電子メールなどプライベートなメッセージを勝手に公開されること
(2)うわさなどの書き込み
(3)脅迫メッセージ
(4)人に見られたくない写真を無許可で公開すること
だという。
この4つのうち1つでも経験したことがあると答えたのは全体の32%に上った。

(日本経済新聞 7/5)


と言う事で、若年層のネット利用の実情が見えて来ます。
アメリカでの調査ということですが、日本もそう変わらない状況なのかと思います。

もちろん上記の被害者に対して嫌がらせをした加害者が10代とは限りません。
ネット人口が世代も含め大幅に広がったことで、
ルールやモラルを理解していない利用者も増えていることも背景にあるのでしょう。

特に、今の10代を中心とした世代は、物心ついたときには既にネットの仕組みがあり、
幼い頃からネットに触れる機会がある。
自分の頃と比べると、随分便利になって、ただただ羨ましい限り。


でも、そこに問題の発端があるような気がします。

リアルでのコミュニケーションのルールや、モラル、物の善悪すら、
完全に理解していない子供たちが、危険性を全く感じないままにネット上に出て行く。
これでは問題が起きないはずがありません。

例えば、仲の良いクラスメイト4人組が、4人しか使っていない掲示板上で、
個人名を出すなどの話をするとして、楽しんでいたとします。

その掲示板で、パスワード入室管理するなどしていないと、
検索エンジンなどから検索され、外部にもその情報は丸見えになる恐れがでてきます。
(それだけは不十分といえばそうなのですが)

たまたま何かのきっかけでその掲示板を見たほかのクラスメイトが、
イタズラ心で4人の誰かに成り済まして書き込むと・・・。

長くインターネットを体験している人間ともなれば、
そのような事は既に体験したりして、ある意味当たり前の知識として持ってます。

ウィルスの問題、そもそも騙すために作られたサイトの存在、
情報流出の危険性の問題、etc.
(最近は巧妙な作りをしているので、熟練者でも騙されるくらいですから困ります)


が、その「当たり前の知識」そのものを持っていない人間や、
ネット上で個人情報を扱う事の危険性を感じない人間、
もっと言えば、個人情報をわざわざ晒す人間が溢れているとしたら・・・。

そう考えると、とても怖い現実ではないでしょうか。
(実際、自分の妻も初心者ですし、子供だけではないですよね)


当然、問題は子供たちだけではありません。

本来、危険性を教えるべき大人たちに、十分な知識がない。モラルもない。
こちらの方が問題の根本になるのかも知れません。


◆TVゲームばかりしていた子供が親を殺した事件があれば、
「TVゲームが悪い」
◆ネット上で同級生の悪口を書き込まれた女児が同級生を刺し殺した事件では、
「ネット(掲示板)が悪い」
◆少女連続殺人の犯人がアニメオタクだった事件では、
「アニメが悪い」
etc.

マスコミすらこういうことを言っている時点で、間違っている、と思います。
(TVゲーム「だけ」が悪いのなら、300万本など売れるドラゴンクエストなどは、
ユーザーが道端で犬やネコを叩く様な人間ばかりになってしまわないだろうか?)

自分の興味のないこと、分からない物を悪と見なす。
それ自体がなければ何も起きなかった。
それがあり続ける限り今後も同様の事件が起きる。


ちょっと極端に表現しましたが、かなり短絡的かなという印象です。
そんな事を言う報道ばかりが目立つ気がして、ちょっと寂しい印象がありますね。

技術の進歩そのものは、とてもとても素晴らしいことで、
同じ車だって、乗る人間によっては便利な移動手段にもなれば、凶器にだってなる。
機械や技術が悪いのではなくて、使う人間の方の問題のはず。
(根本的な欠陥は別です)


免許を発行している車だって、残念ながら現実にそうなのだから、
無条件に誰でも使えるインターネットは、学校などで十分に教育がなされるべきかなと思います。
(そういえば無条件に誰でも使える自転車も、今とても問題になってますね)


NECなど大手PCメーカーやNPO法人などが、徐々に対策に乗り出しているようですが、
教育現場との連携に苦しみながら、色々と試行錯誤が続いているといいます。

教育現場が頭が固いことが大きいみたいですが、

◆学校側も費用の問題も大きく、自力でやるにも先生のスキルに差がありすぎる。
◆子供の理解度の違いもある中で、定められた時間で差をどう埋めて、どう教えるのか?
◆年に1回や2回教えただけで変わるのか?
◆危険性だけをクローズアップすれば、ネットを嫌いにさせるだけではないか?

ちょっと想像しただけでも、決して簡単でない問題だと思いますね。。。


もうすぐ3歳になる自分の娘がそういう教育を受ける時、環境がどうなっているのだろう?
自分ならどう教え、どう守っていくのだろう?

まだまだ先の話なのかも知れませんが、全く答えを持っていない自分に、腹が立ちます。
将来的にそういう分野にも携われるようになりたい。そう思うのが精一杯です。

今後のJCOSは、教育分野も頑張らないと!?
というよりも、まずは行政にお出ましを願って、IT教育の底辺を整えて欲しいと思います。

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