2007年4月10日
4つのチェック
Web業界は変化のスピードが早いと言われていますが
本当に早いです。
「ただ作る」だけから、最近ではマーケティング用語を絡めてアピールするケースを
よく見ます。
ちょっと前ではAIDMAやAISASなど。
最近ではPDCA。
マネジメントサイクルの1つで、
Plan (計画):業務計画を作成する。
Do (実行):計画に沿って業務を行う。
Check(評価):業務の実施が計画とおりか確認する。
Act (改善):実施が計画通りでない部分を調べて処置をする。
こちらはよく知られている言葉で特に説明は必要ないかと思います。
初めてという方はこちらをご覧ください。
これは経営的な面でも、イチ社員でも活用できますし、知らない内に活用していると思います。
朝、会社に来て今日はどのような業務を行うのか計画をたてると思います。
そして、それを実行します。
時間通りに進んでいるか、成果が思ったような内容か確認して、時間通りでなければ残業するのか
協力を仰ぐのか、成果があがっていないのならばどうすれば改善するのか等を日々行っていると思います。
これも1種のPDCAサイクルです。
今回はWeb制作に置き換えて考えてみたいと思います。
まずPlan。
サイトを制作する上でまず企画をたてます。
企画は思いつきや、ひらめきではなく、どんな目的でどんな結果を求めて制作するのか
どうかを決めると思います。
そこではアクセスログを分析して現状のサイトの調査・分析を行う必要があります。
広告を出稿しているのであれば、広告の効果測定を分析する必要があります。
その上でターゲティングをします。
どんなターゲットに対して、どのようなアプローチが有効なのか、調査をし分析した結果から
導き出される筈です。
此処に新たな試みや企画を盛り込む事も可能です。
但し、こちらも思いつきではなく事例や、他社の調査、ユーザーにネットアンケート調査をするのも
一つの手法でしょう
ネットアンケート調査では
サイトユーザー、一般利用者がサイトに対して抱いている印象、潜在的ニーズを聞き出し、利用者本位のサイトに改善するための情報が集められます。
また、利用者の意識の変化、競合サイトとの差別化を図るための改善ポイントも探れます。
そしてDo
制作に入ると、プロジェクトの管理が重要になります。
スケジュールの管理、タスクの管理等ずさんになると、制作成果物から、納期までに影響が出ます。
Web制作の場合は、制作会社を選ぶのがまず重要になります。
制作会社の選ぶポイントとして管理能力をあげさせていただきます。
技術力は「あって当たります」なのです。
デザインは各人の嗜好などに左右されますので、中々判断が難しいので、
これは担当者、担当部署の方が認める会社でよいと思います。
昨今ではシステムを絡めたweb制作が多くなってきております。
そこで、コアとなるWebの制作会社に管理能力のある人材が不足していると
システムと、Webデザインの融合がうまくいかずに
この納期だったら機能はここまでしかできない、この機能だからデザインに制限が出る等の
問題が発生します。
事前にわかっているならば、問題を解決する為の方法や、どこまで実行するのかなどの
決定が下せます。
しかし、管理不足だと、後になってこれらの問題が発覚するケースが多々あります。
次はCheck
制作後の運用のチェックを行います。
エラーなどのチェックだけではなく、ユーザーの動向や、関係各所の感触なども
評価してみるべきでしょう。
特にリニューアル直後は関係各所も注目しています。
しかし、結果を見る為には3ヶ月ほどの期間の数字を計測してみないとわからないケースもあります。
運用からの数字の結果を対外的にだけではなく、社内に向けてアピールする事も重要だと思います。
最後にAction
正直に申し上げまして、最初から100点のWebを制作する事は難しいです。
制作してから浮き出る問題や課題は沢山あります。
それらの一つ一つを早めに吸い上げ、改善を行っていくことが一番重要な事だと思います。
何もしないで利益を上げることはWebに限らず難しい事です。
Webから利益を生む為には、弛まない努力が必要になります。
しかしTRY&ERRORを繰り返す事が最大の成果を生む近道であり
その為には、調査や分析を繰り返し行い、運用、そして改善をしていく事が必要です。
- by 佐藤司
- at 11:44