2007年4月25日
アクセスログ解析ツールの根本
「Webサイトを作ったら、アクセスログ解析をしましょう。」
この言葉は今では普通です。
パッケージ制作にも基準で設置されていたりして
訪問者・PV・検索キーワード・リンク元等、殆どのデータを取ることができます。
そしてアクセスログ解析業界に激震をおこした
「Google Analytics」の登場。
無料でここまでやる?というツールです。
今回は”根本”という事で
アクセスログ解析ってどうしてわかるの?という部分をご紹介いたします。
■サーバログ型
通常、ウェブサーバでは、どのIPアドレスからどのファイルにアクセスがあったのかを記録しています。
これが「アクセスログ」です。
アクセスログを解析・加工することで分析する方法をサーバログ形式と呼びます。
但し、溜まったログファイルを解析するためリアルタイムに分析することは難しいものの、
過去のログファイルを参照して分析することができます。
そのため、ツール導入前のログファイルがあればその期間の分析も行うことが可能です。
■パケットキャプチャ型
Webサーバが置かれているネットワークを監視するシステムを設置し、
情報を伝達しているパケットを取得します。
その中から、必要な情報を選別し、解析する方法をパケットキャプチャ形式と呼びます。
但し、ネットワークを監視するシステムを同じネットワーク内に導入する必要があります。
■ビーコン型
あらかじめ必要なデータを定義しておき、そのデータが取得できるように、
各ページにタグを埋め込みます。
そして、ユーザーがこのページに訪れた時にデータが送信される仕組みです。
この仕組みを用いてデータを収集し、解析する方法をビーコン型と呼びます。
解析したいすべてのページにタグを埋め込む必要がありますが
他の型では取得できない情報をタグの中に埋め込むことで、
収集できるデータ項目を増やすことができます。
ASPサービスの場合はこの形式が多いです。
以上の形式があります。
ログ解析ツールを選ぶ判断基準として
・サーバの環境
これによって、パケットキャプチャ型が使えるかどうか等判明します。
サーバーに依存しない形式ではビーコン型が有効です。
・サイトの運用体制
例えば更新作業を複数の担当者が手作業で実施している場合、
サーバログ形式やパケットキャプチャ方式であれば
ページのソースを意識する事なくできます。
ビーコン型ではソースにタグを入れる必要になります。
・どんな分析をしたいのか
「アクセスログ解析」といわれていますが
あくまで集計結果を出してくれるだけで、そこから
どう活用するかどうかは、担当者次第になります。
どういう情報が欲しくて、どういう活かしたいのかどうかが重要です。
・アクセス解析の担当者
担当者がどの部署で、どの位置づけの人なのかどうかも重要です。
アクセス権限や、使い勝手などが重要になります。
以上を考慮することが重要です。
- by 佐藤司
- at 10:52