2007年10月15日
アクセスログの見方【応用編】
アクセルログの見方【入門編】を以前エントリーいたしましたが
今回は【応用編】を紹介いたします。
前回は、取得した項目からどのような視点で数値を見るのが良いのかを
ご紹介いたしましたが、今回は集計したデータをどう活用していくのかをご紹介します。
よくあるケースです。
・ここの離脱が高いから、このページ変えましょう。
・リンク追加しましょう。
といったケースです。
前を向いて、様々な施策を検討し、
実施する事は非常に重要な事であり、良い事だと思います。
しかし、やみくもに出てきたデータだけを見て結論を出すのではなく
そのデータが本当に存在する課題のある事なのかを検証します。
そこで、まず行っていただきたい事が、過去とのデータ比較です。
課題を発見した際に、過去と比べてみてください。
【当月だけ悪い結果が出た。】
この場合、その悪い結果になった課題ページにおいて、
本当に改善する必要があるかどうかを判断するには、早計といえます。
・実は、全体値が減っていた為だった。
・TOPページにキャンペーンを設置した為に、ユーザーの回遊はキャンペーンに
集中したなど他の施策を行った為だった。
など、様々な他の要因が考えられます。
結果的には、良い結果であったのに変更を行い、
無駄に費用を使ってしまう可能性もあります。
自社で、制作しているケースでもデザイナーの時間を使っていますので
潜在的な費用は発生しています。
【過去と比べても、同じ傾向が続いている。】
この場合でも、即座に改善を行うのではなく
もう一度、サイトの目的の導線に立ち戻ってみてください。
・どのような経路を伝って、ユーザーにゴールにたどり着いて欲しかったのか
・いざ、オープン後のデータではどのような経路で、
ゴールに辿り着いたユーザーが多かったのか。
課題ページでは本当に改善が必要なのでしょうか?
本来の導線を通っていなくても、実際にコンバージョンが取れているケースが
あるのであれば、それがどのような経路を辿っているのか分析してみてください。
以上だけではありませんが、ただ悪いだけで判断するのではなく
視点を変えてみるのが分析になります。
今後もアクセスログの見方【応用編】で、方法をご紹介していきたいと思います。
- by 佐藤司
- at 13:42