2008年1月10日
ユーザー参加型から、ユーザー発生型へ
2008年がスタートして、今年1年もWeb業界の進化のスピードは
衰えることなく、むしろ更に加速していくのだろうと予想し
気を引き締めております。
本年、加速度的に動くいていくであろうWeb業界の中で私が
注目している一つとして「UGC」があります。
UGCという言葉は、UCCともいわれているようで、昔からWeb業界にある言葉ではあります。
去年はCGMという、いわゆるクチコミを中心として業界を騒がせました。
そのCGMの中で生み出されたコンテンツいわゆる、「ユーザーが作ったコンテンツ」を
中心に動いていくと予想します。
ユーザー同士のコミュニケーションから、ユーザーがプロ並、プロ以上の
作品やコンテンツをユーザーが発信し、それがビジネスになっていく
一つのビジネスモデルが確立されるのではないでしょうか。
その最たる例としては、ニコニコ動画であったり「ケータイ小説」だと思います。
ケータイ小説は書籍化されたりもしています。
YouTubeやニコニコ動画に掲載されているユーザー作成の作品の中には
非常にレベルの高いものも存在しておりますし
ユーザーから情報を吸い上げるということで、コスト面でも通常よりも
抑えることが可能になります。
しかし、その反面そもそも、ユーザーに魅力を持たせる事ができないと
ユーザー発生どころか、ユーザー参加もままならない状態になってしまいます。
あくまでUGCはCGMも成功させる必要があるからです。
また、あまり自由度を高めると、企業として世に公開できるレベルの
"質"を保持する、資格や権利といった法律を遵守するといった部分で
まだまだ整備されていない状況ですので、企業ビジネスとして
の問題ももちろん抱えています。
リスク面も抱える事ですが、ユーザー心理が、プロと、コンシューマーの間の
「プロシューマー」という位置づけの人間の影響力が
非常に大きくなってきているのが現状です。
ユーザーを参加させるにも、それだけのリスクがかかりますが
成功すると、無限大に広がる可能性を秘めています。
安易にユーザー参加をさせよう。と考えるのではなく
あくまでプランニングし、どう参加させるのか、もしくは実は
現在周りに「お客様の声」や「お客様との接点」そのような資産があるのかもしれません。
- by 佐藤司
- at 17:01