2009年2月24日
コンサルタントから見た、よくあるWeb戦略に対する勘違い。
さすがにちょっと前の「インターネットは魔法のよう」といったお金が簡単にうまれる!といった事を考える方はいらっしゃらないです。
が、、、まだまだあります。
発注する側も、発注される側もありがちな勘違い。
よくある声を参考にいくつかをまとめました。
【サイトを作って終わりじゃない事はわかってる・・・けど実際は?】
さすがに作って終わりじゃダメだ!と認識される方が多くなってきております。
それは一度失敗しているからだと思います。
しかし、現実はどうでしょうか?認識だけあって身が伴いません。
リスティング広告やってるから大丈夫、SEO対策してるから大丈夫。
でも結果が出ません。制作に数百万、広告にも費用を投下している。
このケースであまりうまくいかない企業は大概が業者任せです。
短納期で制作を発注し、言いたい事を言い、広告も代理店に任せっぱなし。これではうまくいきません。
一番大事なのは、社内の体制をしっかりと確立させる事です。
現場の人間や、業者担当が一切の権限がなく、ただの窓口になっていませんか?
打合せにも参加せず、出てきたサイトをパッと見て、「ここが違う」「ダメだ」と言っていませんか?
業者 ⇔ 担当 ⇔ 上長
ざっくりと上記のような図式が成り立つと思いますが大事なのは担当の責任と権限です。
明確にミッションと責任を与える事で、業者とのやり取りも円滑になります。
特に企業戦略上で、短い納期や、低予算が必要となるときに担当に対して「これでなんとかしろ」と伝えていませんか?
きちんと、明確な戦略と実情を伝え、共通認識を持って取り組んでもらう事が一番の成功の近道になります。
リスティング広告や、SEO、コンテンツ制作などはあくまで手段でしかありません。
【提案を待つだけの姿勢】
よく聞く失敗した業者への不満点です。「提案が無い」
確かに、提案は重要になります。しかし、蓋をあけてみるとクライアント側は何もしていないケースも目立ちます。
ただただ待っているだけで、提案が無いと言われたら、どの業者でも失敗しますよと間違いなく伝えます。
あくまでそのWebサイトを利用して目的を達成しなくてはいけないのはクライアントなのです。
その目的も伝えず、現状も伝えずにただ「提案を持ってきて」というのは虫のいい話ですし、そんな状態で持ってきた提案がどれだけ精度の高いものでしょうか。
極論でいえば、何も動かないクライアントの為に、Web戦略を一から構築し、提案するくらいならその事業を自社でもっと練りあげ実行した方が自社利益になる可能性は高いです。
失敗してきたクライアントに対してまず伝える事があるとしたら
自社で、担当としてWebを通じて、どんな目的を達成したいのかという事です。
それも「問合せが欲しい」じゃダメです。
どんな顧客から、何のサービス(商品・製品)に対しての問合せが欲しいのか。
その為には、どのようなターゲットを設定しなくてはいけないのか。
TOPページにあれこれ詰め込みたい、サイトにあれこれ詰め込みたいというのは上記の事が出来ていないケースが多いです。実際はもっともっと掘り下げる必要があります。
そしてそれを、メールでもいいです、pptファイルでもいいですので関係者全員に配りましょう。
共通の詳細なゴールイメージを共有する事で、進行を円滑に進める事ができます。
まとめると、担当者の意識の高さ。
これがない限り、最高の結果を出す可能性が低くなってしまうという事です。
知識や知恵、技術が必要という事ではありません。
それは外部の業者に頼ってください。
必要なのは意識の高さ、責任、そして社内の管理です。
社内関係者の認識を共有する役目も、担当者です。それを業者へ伝えるのも担当者です。
外部業者との認識を共有する役目も、担当者です。それを社内関係者へ伝えるのも担当者です。
それは担当者自身だけではなく、上長や、幹部、経営者にもとっても言える事です。
ただただ担当者に丸投げをし、最後の最後で「ダメだ」「こうしろ、ああしろ」というのは簡単です。これは悪しき習慣だと思います。
しかし、どうしても必要なケースもあると思います。その際は、納得するまで伝える事を怠らないようにしてください。
「やれ」「仕方ないだろ」ではなく、意識を共有できるように、伝える事が重要です。
Webは知識と技術でどうにかなるものではなく、そこにいる「人間」で成功への道のりが変わってくるという事です。
Webコンサルタント 佐藤司
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- by 佐藤司
- at 12:38