2010年5月 1日
アクセスログ解析を実施する基本的な6つステップ
最近はアクセスログ解析業界自体が盛り上がってきています。
クライアントや弊社へご相談いただくお客様も大半がアクセスログ解析を導入しており、かつ「数字の集計」はおこなっている企業が多いです。
個人的な印象ですが1年前くらいまでは導入はしているが、それだけ。という企業が多かった分、スピード感をもって、アクセスログ解析に関する意識が高まっているようです。
しかし、アクセスログ解析を行う上で、一番重要な「課題の抽出」と「課題の対策手法」についてまで実施できているかというと、殆どの企業が「出来ていない」という回答でした。
出来ていない原因は大きく二つあります。
1) そもそも活かせる知識がない。どうすれば良いのかわからない。
2) 兼務なので、そこまで時間がとれない。
大半が上記の2つに分類されます。
「出来ている」という企業様も実は内容を拝見させていただくと、大半が不十分ではあります。
解決の為には、(2)については社内調整をしていただく必要がありますから担当者の気持ちだけでは解決が難しいと思います
(1)については様々なセミナーや書籍を読んで知識を積むという方法もありますが
やはり何事も、実践です。
分析をしながら浮き上がってくる「疑問点」を解決していくのです。
まず最初にどんな数字を見始めるのか?
その部分を私なりの方法をご紹介いたします(進め方は分析者れぞれですのであくまで私の進め方になります)
SETP1
前回の分析の最終日、今回の分析開始日の間の出来事をふりかえる
→Webサイトの更新状況
→Webプロモーションの実施状況
該当サイトの動きをまず頭の中にいれないと始まりません。
STEP2
前回の分析結果を振り返る
大体は覚えていますが細かい部分が抜けている可能性もありますので復習の意味もかねて振り返ります。
なぜその課題になり、解決手法を導き出したのか。
思考の整理です。
STEP3
基本的な数値の抽出を開始
アクセスログ解析上でにらめっこはしません。
csvデータなりで数値をダウンロードし、ExcelやPowerPoint等にうつします。
基本の定形フォーマットで数値や動きを見ることで、変動に素早く気づきます。
また、レポート化をする際の手間も省きます。
STEP4
前月の効果測定を実施
PDCAを繰り返すと言うことは、課題解決になんらかの仮説を立てていますのでその仮説の結果を検証します。
STEP5
新たな課題を見つける
見つける、というとあえて探しているように聞こえますが、分析をしていると課題点は複数見えてきますので、その中で特に解決するべき課題を抽出します。
課題にも優先順位をつけます。
STEP6
課題の解決方法を探る
課題がみつかったら、該当するページをまず調べます。
そして流入元、流入理由、離脱先なども閲覧します。
サイトに訪れて、課題となる箇所までの遷移をチェックし、なぜ課題となっているのかを明確にします。
課題が明確になれば、解決案の仮説を立てる事は容易です。
複数の仮説の中から、一番費用的に、想定される効果、実施までの期間、承認ルートなどを考慮した上で、絞りこみます。
細かい指標には触れていませんが個人的にアクセスログ解析を実施する基本的な流れです。
もっと具体的な進め方はセミナーの中でお話させていただいておりますので気になる方は是非セミナーにご来場ください。
- by 佐藤司
- at 16:20