2011年3月29日
一番節電できるブラウザとは。
米MicrosoftのInternet Explorer(IE)公式ブログ「ieblog」は28日、IE9が他のメジャーブラウザーと比較して消費電力が少ないとする計測結果データを公開した。
比較対象となったブラウザーはIE9の他、Firefox 4、Chrome 10、Opera 11、Safari 5。調査では、IE9の消費電力が最も少なく、次いで僅差でFirefox 4、少し離れてChrome 10、Safari 5、Opera 11の順番だったという。
ブラウザーのみの消費電力を測定することは非常に難しく、IE開発チームでも正確さを期すために様々な工夫を凝らしている。それだけに、今後他社から測定方法や、採用した測定方法のシナリオ、使用OSなどに対して意見が出てくる来る可能性もある。しかし日本で節電に各人が工夫を凝らし、海外でもエネルギー問題に注目が集まる中、一つの参考データにはなりそうだ。
なお、IE9は3月15日に日本を除く39言語で公開されているが、日本では3月11日に発生した東北関東大震災のため、ネットワーク負荷軽減、節電への配慮のために日本語版公開が延期されている状態だ。

空白ページ表示時の消費電力(ieblogより引用)
空白ページの消費電力では、Opera 11のみが他のブラウザーに比べて5%程消費電力が大きかったが、さほどの違いは現れなかった。

人気ニュースサイトの測定では、電力の消費傾向に顕著な違いが表れた。IE9とFirefox 4、Safari 5は比較的似た電力消費の傾向を示した。このシナリオでシステムの消費電力を比較すると、Chrome 10では13.561ワット、Opera 11が12.833ワット、Safari 5が12.060ワット、Firefox 4が11.8305ワット、最も消費電力が少なかったのはIE9の11.728ワットだった。

Microsoftでは、平均的なノートPCに使用される56Whバッテリーを使用した場合のバッテリー持続時間を、このデータに基づいて予測した結果、IE9では3.45時間、Firefox 4が3.35時間、Chrome 10が2.56時間、Safari 5が2.55時間、Opera 11が2.43時間と推定している。
記事にあるとおり、東北関東大震災の影響で、Internet Explorer(IE)9の日本語版公開は延期されています。
公開されたら、また取り上げたいと思います。
- by 武井洋
- at 17:33