2011年3月 2日
Webサイト運営費、年間1億円!?
社団法人日本アドバタイザーズ協会 Web広告研究会(以下Web広告研究会)は、「BtoBサイトの運営実態に関する調査」を実施、3月1日に調査結果を発表した。
この調査は、法人や団体、取引先、専門家などのBtoBユーザーを主な対象としたウェブサイトをBtoBサイトとして、サイトを運営する企業に運営実態を調査したもの。昨年11月に郵送調査により実施し、130企業の回答を得た。
調査によれば、ウェブサイト運営の担当部署の人数は96.9%が2人以上で、ほとんどが複数人員により運営されている。20人以上の企業も30%を占める。また、担当サイトの年間予算は500万円未満の企業が30.8%と最も多いが、一方で1億円以上の企業も15.3%に上る。機械・その他製造業、金融・サービスその他の業種では10億円以上とする企業も見られた。
サイト運営担当部署の人数担当サイトの年間予算
ログ解析解析方法については、タグ埋め込み型/ウェブビーコン型が62.3%、サーバーログ型が43.1%となり、ほぼこの2つのタイプで占められている(複数回答)。ただし製品・サービス分野別に見ると、機械・その他製造では、タグ埋め込み型/ウェブビーコン型44.4%に並んでパケットキャプチャ型が44.4%と4割以上で採用されており、他業種ではあまり採用されていないパケットキャプチャ型を採用する企業が多いことがわかる。


担当サイトの評価指数(複数回答)では、PV数が76.2%で最多。次いでUU(ユニークユーザー)数が54.6%、カタログなどの資料請求数40.8%と続く。売上(25.4%)やメールマガジンや会員制度の登録者数(24.6%)を評価軸とする企業も全体の4分の1に上る。報告評価指標でもPV数が62.3%、UU数が39.2%で1位、2位となっており、多くの来訪者と閲覧PVを集めることが第一の指標となっていることが伺える。


- by 武井洋
- at 10:48