2011年7月 5日
ユーザー目線のサイトとは②
こんにちは。新人の武井です。
前回より、少し掘り下げて考えてみたいと思います。
見た目(デザイン)が良くて、コンテンツも充実している。
↓
ユーザーが目指す情報までスムーズに辿り着けない。
↓
離脱。
ということが、少なくない。
コストとエネルギーを費やしてリニューアルしたサイトを
このような状態にするわけにはいかない!
そこで、製作者や担当者は自身がユーザーになったつもりで
ユーザーの行動を想定していく。(これはもちろん大事です)
しかし、よほど客観的に自身を見れる人
もしくは俳優のようにユニークユーザーになりきれる人以外、
ここに大きな落とし穴が存在します。
あなたが自社のサイトを見る目は玄人なのです。
実際にユーザーに使ってもらうこと(ユーザーテスト)が一番なのかもしれませんが、
そんな時間も予算もない場合も多くあることとおもいます。
ここで、ユーザー行動の分かりやすい例を紹介します。
コンビニやスーパーのようなリアル店舗に初めて行く時の自分の想像してみてください。
スーパーに入ってすぐ、地図を見ますか?
脇に特設された商品ゾーンに人だかりを良く見ますか?
ビデオや店員による商品紹介を最後まで見ていますか?
ここから想定されるユーザー行動をいくつかまとめると、
・ユーザーは自分の見たい情報以外は、ほとんど目に入っていない
・目に入っていたとしても内容を認識していない
・迷うまでナビゲーションは見ない
・文章はほぼ流し読み
・Flashは最後まで見ない
・画像はアイキャッチ
・とりあえず関連項目のリンクを追いかける
などとなる。
リアル店舗の対策を考えてみると、
例えばコンビニでは、
よく売れる商品であるおにぎりやサンドイッチは
必ず目線の高さに合わせて置かれており、
サラダや1リットルの紙パックジュースは下段に並べられている。
前者は誰もがすぐに探せるように、
後者は探したい人が見つけられればよい、
というように、明確に買い物客の目線を意識した配置となっている。
スーパーでは、
お肉スペースの横に、鍋の素や焼肉のたれが置いてあったりする。
これを、サイト上で考えると、
季節に合わせたコンテンツを上部に持ってくること
コンテンツの直下のエリアに関連の深いリンクを置くこと
だったりするのでしょう。
日々の日常生活の中で、
ユーザー目線のサイト作りに役立つ情報の欠片が
至るところにあるのかもしれません。
全てのユーザーが上記に挙げたことに当てはまるわけではありませんが、
一つの考え方として参考になるのではないでしょうか。
- by 武井洋
- at 16:31