2011年7月 7日
アクセスログ解析のメリットと限界
こんにちは!新人の武井です。
皆様、自社のサイトを各種分析ツールによる、
アクセスログ解析は行っていますか?
無料・安価なもので高機能なものも多く出ています。
表的なものには、「Gogleアナリティクス」が挙げられますね。
このアクセスログから見る一般的な評価指標には
・集客はできているか
・印象は良いか
・使い勝手は良いか
・業績に貢献しているか
・他社と比較してどうか
などではないでしょうか。
アクセスログ解析は数値としてはっきり出るので、
企業が得られる情報としては扱いやすい。
その数値は紛れもない事実だからです。
しかし、アクセスログ解析にも限界が存在する。
ログ解析のサービスを持つ調査会社に
ログリポートなどを依頼する企業も増えてきているのではないでしょうか。
当然、調査会社はログを「正」として報告するのだが、
アクセスに影響する外的要因は無数あるため、
そのまま鵜呑みにすると思わぬ結果が出てしまうケースも多い。
ログはサイトの正しい評価指標となるが、
その評価・結果が正しいか否かの状況判断はとても難しい。
いくつか事例を紹介してみます。
-----ケース1-----
滞在時間、アクセス数、リピート率ともに高い数値。
商品への問い合わせ件数は増えていないが、
その後一定期間サイト全体のアクセス数を底上げしているコンテンツ。
調査会社の評価
滞在時間とリピート数から、コンテンツのつくりが良い。
背景
実は、集客に使われたバナーに、有名キャラクターが掲載されており、
集客効果はそのキャラクター目当ての顧客。
アクセス数は稼げても、購買層とずれる客層なので、
ビジネスに結びつく商品問い合わせなどの効果は少ない。
企業の評価
集客キャンペーンが数値に結びつかない上に
問い合わせだけ多くて工数がかかる。
-----ケース2-----
サイトに対する顧客の平均閲覧ページが少ない。
調査会社の評価
情報量が不足しているので、
顧客は問題解決できないまま離脱している。
背景
もともと3クリックで見られるように設計しており、
情報が足りない部分は問い合わせに誘導する設計方針。
企業の評価
平均閲欄ページ数は妥当。
このように、ログだけでは判断できない外的要因や
不可抗力は意外と多くあるものです。
どちらのケースも調査会社の評価には疑問が残るものではありますが、
分析ツール上だけでは、分析できていない分かりやすい例ではないでしょうか。
アクセスログ解析のログデータの「数値だけ」から
「分析できるメリットと限界は必ず存在する」ということを
理解する必要がありそうですね。
どんな目的で作ったサイトなのか
どんな意図で取り入れたコンテンツなのか
リアルな顧客のニーズ
などを考慮に入れた上で
分析する必要があるが、これがとても難しい。
Webコンサルタントの価値はそこにあるではないだろうか。
- by 武井洋
- at 16:36