2012年9月28日
パソコンの動作が重くなってきたなと感じたときに気にしたい事柄

パソコンを使っていると買ったばかりの頃と比べて「動きが悪くなってきたな」などと感じることがないでしょうか。長く使っているパソコンであるほどそう思う方が多いかと思います。
そんなときにパソコン初心者の方でもできる試してみたい事柄をまとめてみました。
重くなる原因には様々あるので、必ずしも効果があるかは保証できることではありませんが、試すことで少しでも重さが軽減すれば幸いです。
■ハードディスク(HDD)の空き容量を確認する
いつもHDDの空き容量を気にしながら仕事をしている人は恐らくそうはいないでしょうから、気づけばいっぱいになっていたというのがHDDです。
HDDの空き容量の割合が少なければ少ないほど、動きが悪くなるといわれますので、無駄なファイルは削除するか他に保存してみましょう。
例)
・使わないファイル、プログラムなどは削除する
・外付けHDDに移動させる
・DVDなどのメディアに保存する
といったあたりの対応でHDDの空き容量を確保しましょう。
最低でも30%程度は空き容量を確保しておきたいところです。
■デスクトップに物を置かない
デスクトップ上にファイルやフォルダを沢山置く人がいますが、それをなくすことでも随分変わりますのできちんと整理してみてください。
■ブラウザのキャッシュを確認する
同じようにネットを見るためのブラウザにも不要なファイルなどがたまり、パソコン(メモリやHDD)に負担をかけているケースもありますのでたまに確認しましょう。
・ブラウザのキャッシュを削除する
→あわせてキャッシュをためない設定に変更すると効果的。
ブラウザによって削除の手順は違いますのでお使いのブラウザにあわせてお調べください。
またWindowsを利用している方であれば、あわせて「ディスククリーンアップ」で要らないファイルの掃除が出来ます。こちらは主にHDDの空き容量が増えることにつながります。
■同時に立ち上がっているソフトを減らす
平たくいえばパソコンが同時にしないといけない仕事量を減らしてあげる作業です。
私たちが仕事をするときも同時に処理しなければならない作業量が増えれば増えるほどつらいですが、パソコンも同様だと思っていただければと思います。
ファイルが開いているだけで負担をかけていますから、使い終えたファイルやプログラムは終了させ、その上で新たな作業を始めると言うことです。
整理整頓が必要なのは机の上もパソコンの中も一緒ですね。
注意しないといけないのは見た目上は何も動いていないはずなのに、実は裏側で動いているソフトがあったりします。
なにか新しいソフトをインストールした際などに、パソコン立ち上げ時に自動でそのソフトも一緒に立ち上がるように設定されるものもあります。
それが増えてくると、何もしていないのにパソコンが重くなったり、パソコンが立ち上がるまでに時間がかかるようになります。
Windowsでは
スタート>すべてのプログラム>スタートアップ
の項目にいっぱいソフトの名前があるパソコンは、裏側で知らないうちに立ち上がっているものがいっぱいだと言うことなので、必要なものかどうかの取捨をして整理をしてみてください。
また、入れ替えで効果が分かりやすいのは「ウイルス対策ソフト」だと思います。
一般的に重いと言われることのおおいソフトですが、仕事で使っているマシンはこれを入れない訳には行きませんから、より負担の少ないものに変更をすることで大きな効果が期待できます。
またウイルス対策ソフトでよくありがちなのは、パソコンを買ったときに入れた古いバージョンを使い続けていることです。それを最新のバージョンにするだけでも大幅に重さが軽減される場合がありますのでお試しください。
■ブラウザの見直しなど
ネットを見るためのソフトにも色々とありますが、ブラウザによっても大きく負担が異なってきます。
個人的にはGoogle Chromeがお勧めです。多くの人が使っているIEに比べると圧倒的なスピード感です。
また、いまはタブブラウザが一般的ですが、便利だからといってタブをどんどんと開いていくとパソコンに負担をかけますので、見終えたタブは消すなどの利用を心がけましょう。
もう一つ付け加えると、ブラウザに新たな機能を付け加えることが出来るアドオンなどはとても便利なのですが、どうしてもその分動作を重くすることになるので、不要なものは削除するか、使うときだけオンにするなどの工夫が必要です。
■パソコンのメンテナンスを行う
定期的にパソコンのOSを入れ替えるとか、内部のクリーニングをやるような人ではない限り、なかなかやったことが無いのがパソコンのメンテナンスだと思います。
HDDの容量の問題など単純な問題だけではなく、何かしらの不具合が起きているケースもありますので、OS付属のチェックツールで診断をしてみることも必要です。
ローカルドライブの上で右クリックをしてプロパティに行くと
「ツール」というタブの中に「エラーチェック」と「最適化(デフラグ)」があるので試してみてください。
パソコンの動作が重い原因がHDDにある場合にはこれで改善されたり、原因が分かったりするかも知れません。
また、WindowsUpdateも面倒だからとやらない方がいますが、たまにはしっかりとアップデートをお願いします。
■さまざまな設定をカットする
色々とパソコンには使いやすくする機能がついているのですが、スペックの足りないマシンなどではそれが重さの原因になっていることも事実です。
初心者にはちょっと難しいのである程度分かる人だけに試してもらいたいのですが、その機能を切って負担を軽くするといった作業です。
目的は違いますが、電池は減りやすいといわれるiPhoneの電池が少しでも長持ちするように自分の要らない機能をカットする作業に似ています。
個人的には視覚効果の調整をするのが一番効果が高いと思います。
(あくまで動作を軽くすると言う意味で、ですが・・・)
OSによって手順が異なるので一概には言えませんが、
Win7では
コントロールパネル>システムとセキュリティ>システムの詳細設定
とクリックしていただき、
システムのプロパティからパフォーマンスの設定と言う手順で進みます。
そこに視覚効果のタブがありますが、「パフォーマンスを優先する」
を選ぶとまさにパフォーマンス優先の設定になります。ほとんどの視覚効果が削られるのでそれなりに効果があるかと思います。
ただ、見た目が極端にシンプルになるのでなれないうちはかなり戸惑います。
(慣れる前に嫌になる可能性もあります・・・)
※元に戻せるように元々の設定はきちんと記録しておいてください。
また設定と言う部分で言うと、パソコンにインストールされているソフトにバージョンアップがあった場合に、自動で新しいバージョンのソフトをダウンロードしてきてアップデートする機能があるのですが、それらがオンになっているようならばできるだけオフにしたほうがいいと思います。
バージョンは最新版にするほうが使い勝手やセキュリティの面ではいいはずなのですが、自動アップデートの機能をオンにしておくと、何か作業をしているタイミングでアップデートが始まり、パソコンに大きな負担をかけてしまうことがあります。
とはいえ、アップデートをしなくて良い訳ではないので、手動でアップデート処理をするのを忘れないでください。
例)
・WindowsUpdate
・Flash
・Adobe Reader
など
■パソコン本体の通風孔の掃除をする
意外と見落としている人が多いのがパソコン自体の掃除です。
遅くなってきたパソコンの通風孔に綿ぼこりが詰まっているケースがよくあります。
そんなことになる前に、定期的に掃除を心がけてください。
パソコンはとても熱に弱いので、熱くなってしまうとそれだけで動作が遅くなってしまいます。故障や寿命を短くする原因になります。
以上簡単ですがパソコン初心者が動作が重くなってきたなと感じたときに気にしたい事柄としてまとめてみました。
少しでも快適な環境でパソコンが動くようになれば幸いです。
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- by 苅部学
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