2014年7月29日
売上にも影響あり?! 表示速度を速めるべき3つの理由

ブロードバンドの普及にともない、Webページを制作する際にデータサイズや表示速度が意識されることは少なくなりました。大容量のデータを活用したWebページも数多くあります。
しかし、スマートフォンでWebページを閲覧する人が増えてきた今、ページの表示速度は、再び注目すべき問題となっています。
今回は、ページの表示速度が与える影響についてお伝えします。
■1秒の遅れで7%コンバージョン率が下がる

Webページを訪れたユーザが商品購入や新規会員登録、資料請求などを実行し、そのページの成果が確定することをCV(コンバージョン)と言い、訪問者数に対してコンバージョンにつながった割合をCVR(コンバージョン率)と言います。
WEB分析ツール「KISSmetrics」によれば、「表示速度が1秒遅くなるとCVRが7%下がる」という調査結果が出ています。
Amazonは、ページの表示を0.1秒改善することで収益が1%増加したと発表しています。
オンラインで購買活動をよく行う人ほどページの表示速度を気にすると言われます。ECサイトでは特に、表示速度は売り上げに影響する重要な問題であると言えるでしょう。
■操作開始が2秒遅れると直帰率が50%上がる

直帰率とは、ページを訪れたユーザが、ページ内のリンクをクリックするなどのアクションをなにも行わずにページから離脱してしまう割合のことを言います。
ページの表示速度は、直帰率にも影響を与えます。
ページ内の主要なコンテンツが読み込まれて使用可能になるまでの時間を「操作開始時間」と言います。3秒以内が理想とされ、それを超えると過半数のユーザがそのページから離脱してしまうと言われています。
また、操作開始時間が3秒以内であったとしても、3秒のページは1秒のページと比べ、直帰率が50%上がってしまうという調査結果もあります。
■検索結果順位にも影響!?

2010年の春、Googleは、検索順位を決定する要素の一つとして、ページの表示速度を含めたこと、また日本語版でもこのアルゴリズムは採用されていると公式に発表しました。
Googleが行った調査によると、ページの表示が0.1~0.4秒遅くなると検索回数は0.2%~0.6%減少したとのこと。こうした結果を踏まえ、ページの表示速度がユーザに影響を与えると見なし、順位決定の要因とすることを決めたようです。
Googleの検索順位決定には200以上もの評価項目があり、表示速度はそのうちの1つなので、影響範囲はそれほど大きくはありませんが、検索順位にも影響を与えるということは知っておきたいところです。
PCサイトの速度を調査するサイト「GTmetrix」や、
スマホサイトの速度計測アプリ「WebDevTools」をはじめ、ページの表示速度の確認には、さまざまな測定ツールがWebサービスやスマートフォンアプリとして提供されています。
運営しているWebサイトのページ表示速度を確認し、改善していくことは、今後ますます重要になってくると言えるでしょう。
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- by 佐藤司
- at 17:29
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