2014年9月26日
Webライティングで気をつけたい「表記ゆれ」って?
Webにおけるライティングで意識したいポイントとして、表記の一貫性があります。

コンテンツ内やサイト内で表記の一貫性が保たれているかどうかというのは些細なことに思われるかもしれません。でも、ひとつの語句に対する表記が複数混在することは読み手の混乱を招く場合もありますし、コンテンツやサイトに対する信頼性を下げる場合もあります。
コンテンツの品質を保つために、表記の一貫性を保つことは大切なのです。
表記ゆれが起きやすい例

ひとつの語句に対する表記が統一されておらず、同じ語句に対して異なる表記が存在することを「表記ゆれ」と言います。
表記ゆれが起こりやすい例として、以下のようなものが挙げられます。
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・漢字とひらがなの使い分け
「~してください」と「~して下さい」
「~できる」と「~出来る」
など
・送り仮名の付け方
「問い合わせ」と「問合せ」
「受け付け」と「受付け」と「受付」
など
・外国語のカタカナ表記
「バイオリン」と「ヴァイオリン」
「ボーカル」と「ヴォーカル」
など
・音引きや中黒など記号の有無
「コンピューター」と「コンピュータ」
「デスクトップ・パブリッシング」と「デスクトップパブリッシング」
など
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上記の例のような語句の表記は、特に気をつけて一つのサイト内やコンテンツ内で一貫した表記を用いるようにすることが大切です。
表記ゆれを防ぐには

Webの場合、サイト内のライティングを複数の人が行う場合が多く、表記ゆれが起きやすいと言えます。
こうした表記ゆれを防ぐためには、サイトとしての表記統一基準を設けるのが有効です。表記ゆれが起きやすい語句などに対して、サイト内での表記のルールを決めてライティングを行う人全員で共有することで表記ゆれが起きにくくなります。
独自のルールを作成するのも良いですし、一般的に校閲の指標として用いられる「記者ハンドブック(*)」などを基準とするのも良いでしょう。
*記者ハンドブックとは記者ハンドブックは、共同通信社の発行している用字用語集です。漢字とひらがなの使い分けや、送りがなの付け方など、さまざまな表記の基本が明記されています。新聞記者や雑誌の編集者などが、文章を書いたり校閲を行う際に記者ハンドブックを基準としています。ライティングに携わる人は一冊手元に置いて、表記などに迷った際に参照するのがおすすめです。また、ワープロソフトの表記ゆれを検出する機能などを活用することで、ひとつの文書内での表記ゆれについては減らすことができるかもしれませんね。そのうえで、表記を含めたサイト全体のテキストについて文章表現を管理する人がいるのが理想だと言えるでしょう。
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- by 佐藤司
- at 15:24
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