2015年12月24日
個人の居酒屋もカフェもレストランもクレジットが安価に簡単に導入できる~ビジネスチャンスが広がる"モバイルクレカ"比較まとめ~
お店でクレジットカード決済をするときに専用の読み取り機にカードをシュッと通しますが、スマホなどにアプリをインストールし専用リーダーを装着するだけで、これと同じレジ機能を導入することができます。
これが、モバイル機能のついたクレジット決済、いわゆるモバイルクレカ(モバイルクレジットカード決済)です。これまでのクレジット決済では利用不可だった個人事業主も利用可能となるため、小規模事業者を中心に利用者が増えています。
手軽に、そしてリーズナブルにスマホやタブレットを決済端末として利用できるモバイルクレカ。この魅力についてまだご存じないご担当者のために、5社が提供するサービスのメリットや特徴、それぞれの詳細についてご紹介します。
◆モバイルクレカのメリットは?
【メリット1】低コストで利用できる。
お店のレジに設置されたこれまでのクレジットカード決済は、初期費用、月額費用ともに高額で、さらに決済手数料も支払う仕組みでした。
・初期費用 10万円~
・月額費用 5,000円~150,000円
・決済手数料 5%~12%
しかし、モバイルクレカの場合は、かなりリーズナブルに導入することができます。
・初期費用 無料~
・月額費用 無料~
・決済手数料が 3.24%~
そのため、これまで導入を諦めていた小規模事業者・個人事業主も、クレジット決済を利用したビジネスを展開できるようになります。今まで取引のなかった顧客とも取引が実現するので、売上UPが期待できるでしょう。
【メリット2】いつでもどこでもクレジットカード決済が実現する!
スマホなどのモバイルと専用リーダーがあれば、その場で決済が可能。店舗以外の移動先など、お客様がいる場所に出向いて会計処理ができます。お客様に、商品を持ってレジまで来ていただく必要がなく、また、外出先のどこにおいても商品の販売、決済ができるようになるので、ビジネスチャンスが大いに広がります。
さらに、銀行振込の手間が省け、また現金を取り扱わなくて済むようになるので、セキュリティー面でも安心・安全な管理が実現します。
【メリット3】スムーズな会計管理ができる。
企業によっては、クレジット決済の売上統計分析ができる「POSレジアプリ」、「Airレジ」、またクラウド会計ソフト「freee(フリー)」を無料で提供してくれるところもあります。
それにより、顧客単価が高い時間帯、売上が多い曜日や時間帯、その比率などがわかるので、営業戦略を立てやすくなったり、売上データの入力が省けるなど経理にかける工数を軽減したりすることができます。
【メリット4】従来のカード決済よりも早いタイミングで入金される。
これまでのカード決済の場合は、売上後の入金が1ヶ月あとでしたが、モバイルクレカの場合は、一週間以内(最短で翌日)に入金されるところもあります。そのため、起業したばかりの小規模事業者でも、資金の運用がしやすくなりました。
【メリット5】顧客のさまざまな負担を軽減できる。
クレジット決済のためにレジまで移動してもらう必要がなく、また、サインも紙ベースではなく、タッチパネル上で可能。さらに、レシートはメール送信も可能なので、紛失を防ぎ管理も楽になります。
◆モバイルクレカの効果的な利用シーンは?
★レストラン、喫茶店、エステ、ブティックなどの店舗
専用端末がモバイルなので、お客様の席で決済が可能。混雑したレジに並ぶことなく席や個室にて決済を行うことができます。
★お弁当などの移動販売を行う現地
現金のやり取りがないので安心安全。かつ販売記録が残るので、売上管理が容易にできます。
★教室主催者などの自宅
生徒から受け取った現金を管理する必要がないので、セキュリティー面で安心です。
★顧客の自宅
リフォーム、ハウスクリーニング、家庭教師、整体など個人宅でサービスを提供する業者や個人、また、弁当、ピザ、すし、ケータリングなどの宅配サービスで利用可能。
経理処理を簡略化することができ、また、顧客は現金を用意したり、銀行に振り込んだりする手間を省くことができます。
★取引先のオフィスなど
顧客と商談中に決済をすることができるので、両者の煩わしい経理処理が軽減されます。
★セミナー・イベント会場
自社、貸会場などでセミナー、イベントなどを開催した際、参加費を決済します。まとまった費用になることが多いセミナーで、参加者も開催者も現金を持ち歩く必要がないので、安心です。
◆主要モバイルクレカ5社を徹底比較!
★Square
SquareリーダーはICカード対応。これをスマホ、タブレットのイヤホンジャックに差し込んで接続します。最短で当日より利用可能なので、ビジネスチャンスを逃すことなく活用できます。アカウント登録は5分程度。キャンペーン期間を利用すれば、リーダー代金がかかりません。
★Coiney
Coineyアプリをインストールし、CoineyターミナルをBluetoothでスマホ、タブレットに接続。決済まではわずか3ステップのみ。キャンペーン適用時であれば、ターミナルが実質無料となります。ICカードに対応しNFCも搭載しているのでVISA payWave、MasterCardコンタクトレスなどの非接触IC取引にも対応予定。さらにAndroid Pay、Apple Payも実現する見込みです。今後はWi-Fi接続、USB接続も可能にしていくとのこと。
★楽天スマートペイ
スマホ・タブレットにアプリをインストールし、カードリーダーをBluetoothで接続。IC・磁気読み取りの両方に対応しています。キャンペーン時ならカードリーダー代が実質無料に。届いたその日から利用開始可能です。365日翌日自動入金が大きな特徴といえるでしょう。
★PAYGATE
PAYGATE Airは、クレジットカード・接触IC、クレジットカード・磁気ストライプ、電子マネー・非接触IC、バーコードリーダーに対応していますので、多彩な決済が可能です。利用料金は問い合わせページより会社情報などを入力し、送信したうえで確認することになります。
★Anywhere
iOS端末、Android端末にAnywhereアプリをインストールし、また小型端末(スマートフォンPINパッド)をケーブルでイヤホンジャックに接続して使用します。カードリーダー(PINパッド・プリンタ別タイプ)は磁気ストライプ、ICカード対応、銀聯決済も可。カードリーダー兼プリンタタイプは、磁気ストライプに対応しています。
※その他、「PayPal Here」は、2016年1月31日(日)でサービス終了予定。
◆まとめ
今回5社について調べてみましたが、大きく異なる点について下記にピックアップしました。
★端末のタイプ
スマホ・タブレットのイヤホンジャックに直接差し込んで使用するタイプやケーブルで接続するタイプ、もしくはBluetoothで接続するタイプがあります。
★お客様控え
お客様に渡す控えの発行方法にも大きな違いがあります。メールで発行するタイプ、その他、プリンターを使用し紙ベースで印刷する機能の両方がついているタイプがあります。また、紙ベースで発行する場合、カードリーダーにレシート発行の機能がついているもの、別途プリンターの購入が必要なものがあります。
★対応可能カード
カードにはキャッシュカード、クレジットカードなどの「接触式ICカード/磁気ストライプ」、そしてSuica、 ICOCAなどの「非接触式ICカード」があります。
キャンペーンが適用になると、とてもリーズナブルに端末の導入が可能ですが、上記の違いの他にも細かい点で異なる点があるので、全て含めてどの会社のサービスを利用するのがよいか、選択するとよいでしょう。
- by スタッフ
- at 17:10