
ここ最近はWeb運営チームの立ち上げのお手伝いや、既存のWeb運営チームの業務改善におけるコンサルティングを行うケースが増えてきました。
様々な企業のWeb運営体制、チームを見ていると様々な形がありますが、よくよく考えると共通する課題点があります。
今回はその課題点を事前に防ぎ、Web運営チームをどれだけアクション性の高いチームにするためのポイントをお話します。
1)チームメンバーのベクトルあわせ
うまく機能していないチームの典型的な課題点です。メンバーのベクトルが違うというか、それぞれに目的をもって動いてしまっているというケース。
あるスタッフは「自分の仕事が出来ればよい」と考え、他スタッフから協力を頼まれても「私の仕事ではない」と断ってしまう。チームマネージャから将来の改善の為に、業務改善をはかろう、その為にマニュアルなどを整備しよう、と起案すれば「残業代でるのですか?」開口一番に言ってしまう。
勿論、対価という事も大切ですが自分が担当している仕事は何に繋がっているのか、チーム全体としてどこを目標にしているのか、その点がブレているとチームは機能しません。
---------------------------------
こういったケースはチームマネージャが強い指針を打ち出す事も大切です。価値観、目標を共有しそしてそれを意識付けるために朝礼・終礼を行い情報やチームメンバーの思いを共有することでチームとしてどこへ向かっているのかを全員が明確に意識することができます。個人のエゴを集約し調整するのではなく、チームの目標へ邁進すべくリーダーシップをとり、その達成の結果で個人の目的が果たされるのが理想ですね。
---------------------------------
2)チームメンバーのスキル向上
機能できていないチームの場合、メンバーのスキルにばらつきがあるケースが目立ちます。当然経験年数などによってスキルは違うのは当たり前ですが、あまりに違うのに指導担当がいないなど、個人に任せきりな場合は機能的に運営が回りません。
---------------------------------
技術的なスキルが足りない場合は、他のメンバーが技術教育を行う事でスキルアップをはかります。技術スキルは足りているのに、モチベーションが低い、意欲が低い場合はマネージャーが率先して対話をし、モチベーションを引き上げる努力を優先すべきでしょう。
---------------------------------
3)業務の可視化
運営をしていると、サイトデザイン更新担当、分析担当、コーディング担当、オペレーション担当など人によって役割が変わってきます。他メンバーがなんの仕事をどのくらいの時間をかけて実施しているかが見えなくなると新しい仕事を頼みづらいし、頼まれる方も、感覚で仕事をやる、やらないを判断してしまいます。
その為には、メンバーの業務を可視化することで、何の業務にどれだけの時間がかかるのかを判断でき、仕事の組み方が効率的になります
---------------------------------
業務管理ツールや、場合によってはホワイトボードに業務を書き出す事で、管理する事ができます。業務単体については、日報または終礼時に何の業務に◯分かかった、とう申告させる事が重要です。その上でマネージャが最適な業務時間、効率化、システム化を考案・実施します
---------------------------------
効率化だけが強いチームを作るわけではありませんが、チームとして動く以上は「個人」よりも「チーム」を優先して考え、組織作りを行う事が重要です。
我々コンサルタントも機会的に改善するのではなく、各チームメンバーと対話を繰り返しながらその会社、そのチームにとって最適な強いチーム作りへ導いていきたいと思っています。